更新

diary

春の嵐がみっつ。よっつ。

冷たい雲は行きつ戻りつ、時おり荒ぶれながら
空と地を潤してゆきました。

少し高くなった天から注がれる春の陽が

足もと深く、水の塊の端々へ

すべての瞳と脈の内へと沁み込んでいきます。

光のなかで命を繋ぐ選択と交換のウズのなか

放たれるもの、鎮まりゆくものの傍らで

吸い込まれ、注ぎ込まれて
また新しい繋がりが生まれていく。

おおきなこの環は更新しながら
いつもふくよかな繁りへと向かっています。

曼陀羅華の種

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今日という日は、一歩先も一秒先も
無数のわからないことに溢れている。

そこに定まりはないけれど
ひらいていく鍵は常にそこにあって
応えるなかに顕れてくる。

因果ではなく応えるなかに
顕れては消え、消えては顕れ
景色は変わり続ける。

そんな姿を自然の中にみるとき
美しさに見惚れて何かが癒えるように想う。

発芽し背を伸ばした植物が、花をつけない年があり、
花をつけても実りをつけない年がある。

花をつけ実りをつけても、実りはいつまでも青々と若く、
熟し切らずに種が大地に落ちないこともある。

2年前の夏に益子から運ばれてきた曼陀羅華の葉。
その種は東京の店先で芽を出し独特のペースで月日を経てきたものの、
この冬の積雪に耐えかねて、枝々は折れ、葉は自ら根を張る土の上に萎れた。

折れた枝先で固く鋭い棘に護られた実りだけが残り
いつまでも青く若いその中に、未熟な種が詰まっている。

いずれ実りは熟し、種は土に蒔かれるだろうか。
もしくは、成熟を待つこともなくしばらく種は棘の中で眠るだろうか。

すべての応えはめぐりの一部で、何も間違いはないのだろう。

鍵はおのずから見えて、見えた先から変わっていく。

そんな連なる応えが生み出す美しさは、
ここにもあそこにもめいいっぱいに散りばめられている。

ひびを宿す

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益子のスターネットは静かな池の畔にあります。

スターネットが生まれるずっと前から
その名がつけられるずっと前から
この地に水を湛えてきた 須田ヶ池。

陽のもとですべてを映し
闇のなかですべてを吸い込み
水は世界をひとつに包みます。

大寒の空の下で結した氷面は、
寒風に撫でられる度、夜毎にその厚みを増して。

いずれ自らにひびを宿し、そうして再び還っていきます。

ひとつの世界に、還っていきます。

陶器を象る土も、その土を覆う釉薬もまた、
時の経過と共に空気に晒されるなかで
微細なひびを宿します。

そこに入る渋は、日々の痕跡、重ねた営みの証。
ふたつとない姿へ育ちます。

いずれ、剥がれたり、欠けたり、割れたりしながら
微細な粒へ、すべてを抱く
ひとつの大地へと還っていきます。

いつの日かまた、土を掬い、捏ね、象り、
炎の前に焼く人の手々を経て
再びわたしたちの暮らしに戻ってくるかも知れません。

色を選ぶ

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色は自由に選べる。
でも、選んだ色にうまく馴染めないこともある。

色にならないことも、ある。

本当は、選ぶ必要なんてないんだろう。

ここにあるものはすべて、既に色彩を帯びている。
それは唯一無二の光彩で、見えたりも見えなかったりもする。

絶えず放たれ変わりゆく光彩の連なりが
わたしたちの輪郭そのもの。

選ぶことも探すことも、しなくていい。

「淡い色も、重ねていけば色と形が見えてきますね。」

頂いたお言葉の一片を想う。

どんなに淡い色も、映っている。映っていく。
そのまま重ねていればいい。

のびやかに、いっしょうけんめい、たのしく、たのしく。

2018年を迎えて

diary

スターネットが益子で生まれ20年の月日が流れました。
皆さまとのご縁によって紡がれてきた年月を想い、
かかわるすべての皆々様に心より感謝申し上げます。

一つの節目を越え、2018年は21年目をお迎えいたします。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

暦は小寒を過ぎ、寒さの極まる中、夜空はなお美しい星月を浮かべています。

命はエネルギーをその内に籠め、徐々にあまみを増してゆく時。
いずれ訪れる暖かな季節を軽やかに過ごすには
この時期をめぐり良く暮らすことがとても大切と言います。

勢いよく駆け出しがちな年のはじまり、
春までに、と方々から追われているうちに
花開く頃には疲れが溢れてしまうこと…

幾度と身に覚えがあります。

 

どんなに気持ちを入れても身体はひとつ。
外より内より温めて、身体の奥深くに暖を蓄える力を養いたいものです。

スターネットでは、冬の暮らしを温めるお品をご用意して
皆さまをお待ちしております。

 

 

*直火にかけられる土鍋
 郡司庸久 ¥19,440

*天然染めのウールリネンのストールは残りも僅かに。
 次回染め上がるのは来秋の予定です。
 マキマロ ウールリネンストール ¥17,064

*スパイスブレンドはミルクと紅茶で煮出してホットチャイに。
 生のはちみつを溶いて戴くと免疫力も上がります。
 AMBESSA & CO スパイスブレンド ¥540

冬の暮らし

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朝の冷気が肌を刺し、木枯らしはからからと地に落ちた葉々を巻き上げます。

冷えた冬空は澄み、遠く西の空には富士の稜線が潔くひかれています。

首や足もとを暖で包み、仲間たちと小さな火にあたっていたくなる季節です。

自然の厳しさを感じながら、
その恩恵にいっそうのありがたみを感じる時でもあります。

暖かい動物の毛や、通気性のよい植物の繊維、土や木の手触り。
そして体温の通うふれあいが欠かせない、私たちの暮らし。

電気だけではあたため切れない、私たちの暮らしです。

これからのjournal

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なだらかな里を
緩やかに這う幾重もの水脈。

樹々草花は沿うように繁り

人は根を張るように
土地に暮らし、場を開く。

風や光、人やものたちが通い交わり
うまれ まわる 風土。

小山の袂(たもと)に霧立つ池は、
八百万の営みを写す。

変わらぬテンポと重さで刻まれる
日々の景色を
遠く近くの各地から、
永く短いことばで綴っていきます。